第66回日本生殖医学会学術講演会・総会

講演情報

シンポジウム

[S014] シンポジウム1 提供配偶子を用いた生殖医療の課題

2021年11月11日(木) 15:40 〜 17:10 第1会場 (米子コンベンションセンター 1F 多目的ホール)

座長:久慈 直昭(東京医科大学産婦人科学教室), 柘植 あづみ(明治学院大学社会学部)

日本専門医機構対象講習会

[S1-3] 精子提供で生まれた立場から考えること

石塚幸子 (非配偶者間人工授精で生まれた人の自助グループ)

匿名の第三者の精子を用いた人工授精(AID:非配偶者間人工授精)で生まれた当事者.23歳のとき,父親の遺伝性疾患への遺伝の可能性を疑ったことをきっかけに,母親より告知を受ける.両親は1978年に慶應義塾大学病院にてAIDを受ける.翌1979年生まれ.提供者についての情報を求めているが全くわかっていない.同じ立場の当事者との出会いを経て,2005年に当事者3名で非配偶者間人工授精で生まれた人の自助グループ(DOG:DI Offspring Group)を立ち上げる.自助グループの目的としては「当事者同士,一人で悩まず互いに話し合える場を作ること」,「AIDという技術の抱える問題について,生まれた人の立場から社会に訴えていくこと」の2つをかかげている.昨年の臨時国会においていわゆる「生殖補助医療法案」が審議された際には,参考人として発言し,生まれた子どもの出自を知る権利の保障を求めた.

抄録パスワード認証
パスワードは「プログラム抄録集」の11ページに記載してあります。

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