第44回日本放射線技術学会秋季学術大会

出展者情報

[20] (株)根本杏林堂

(株)根本杏林堂

CEエビデンスシステムの紹介
<はじめに>
 CT造影検査はCT装置の進化とともに年々増加し、造影検査からもたらされる画像情報は多岐にわたっており、近年では、CT装置の高速化により、存在診断から形態診断(3D)、機能検査、4D撮影まで部位別にさまざまな撮影法が可能となっている。そのような背景の中、造影剤自動注入器(以下Injector)が検査に必要なプロトコルを計算し、設定した造影剤量、速度を正確に注入することが重要視されてきた。増加したCT造影検査をより安全に行うために、Injectorの機能として造影剤投与時だけでなく、検査前より最適な造影剤選定、副作用履歴などの安全性を確認する必要がある。近年では、正確、安全、安心な造影環境を構築する必要性が求められている。
<造影検査での安全性の確保>
造影検査を行う中で、安全性を確保するために最初に行わなければならないことは、造影剤投与前の安全性の確保である。造影剤投与の安全性の確保は造影剤投与前から行う必要があり、Injectorにおいても造影剤投与前から積極的に安全性確保に関わる必要性があると思われる。造影剤投与の可否は患者の腎機能の状態、及び過去の副作用発現履歴によって決定されることから、これらの情報は造影剤投与前に簡便に確認できる必要がある。しかし、腎機能の確認は目視のみの確認が多く、確認作業の正当性を証明することは困難であり、副作用情報や使用薬剤の記載は手作業によるところが多く、入力間違いが起こっている可能性が問題点として上げられる。このようなヒューマンエラー防止のために弊社ではCE-エビデンスシステムを開発、販売している。
<InjectorのNetwork Systemへの参加;HIS•RIS連携>
CEエビデンスシステムではHIS-RISと連携することで、患者情報の取得ができ、ID,患者氏名だけではなく、当該患者のクレアチニン値、e-GFR値、過去の造影剤の副作用情報をInjector画面に表示することが可能である。
 腎機能値の表示については、測定日や造影剤投与制限を行うための閾値によって表示を行うかどうかを決定することが可能となっており、必要とされる条件下でのみアラートでの注意喚起を行い、確認を促す仕様となっている。また、過去に起こった副作用情報をHIS-RISから送信することで副作用を起こした造影剤銘柄の警告、ヨード投与制限を行うことも可能になり、患者ごとに合わせた安全性の確認が可能となっている。造影剤での副作用情報は、アラートの表示は各施設で段階ごとに閾値を設定できる仕様となっており、前回、前々回の副作用履歴まで表示可能となっている。
 これらの情報をInjectorで表示、確認することで、患者ごとに必要な安全管理上の情報を、それぞれ異なった場所で確認するという煩雑性を取り除き、CT室スタッフ間で情報を共有でき、ヒューマンエラー防止に起因している。
<会計情報への展開>
CEエビデンスシステムはIC- TAG情報とも連携を行っている。
IC- TAG情報を反映することで、造影剤名、ロット番号、ヨード含有量、使用期限等を含めた造影剤の詳細情報を読み取り、副作用既往歴と連動することで、より安全な造影検査が可能になり、造影剤セッティング時にもInjector画面上で最終確認を促す仕様になっている。

実際に造影剤の注入が行われた後には、注入結果をDICOM画像としてPACSに自動送信することが出来き、注入結果情報は当社のInjectorに搭載されているIC- TAG読み取り機能によって注入結果だけでなく、使用された造影剤の情報も含めた投与結果を得ることが可能となっている。投与結果は単なる結果の値だけでなく、設定注入条件と実注入結果、及び注入中の圧力リミッター制御等による正常終了以外の結果情報も画像やCSVデータおよびMPPSとして出力することが可能となっている。
造影剤注入結果をPACSに送信することで、読影環境下でも注入結果を確認することが出来る様になった。
どのような造影方法が使用されたか、造影剤量は適切であったか、などCT画像だけでは知りえない情報まで伝達可能となっている。
また画像の再現性を保つ上でも造影剤注入結果を確認することが重要な意味を持つと考えられる。
前回の注入結果と画像から、今後の検査においての造影手法を検討するための重要な情報が活用できるようになったことが大きなメリットになっている。

CEエビデンスシステムは前述の通り、造影剤のIC- TAG情報とも連携しており、注入結果に造影剤名、ロット番号、ヨード含有量、使用期限等を含めた詳細情報をRISやPACSに展開することが可能である。
IC- TAG情報として得られた使用造影剤情報は、RIS及び会計システムとコード連携を行うことで、病院内の薬剤マスターに合わせて自動請求を行うことが出来る。
このように、機器によって読み取られたIC- TAG情報は人の手による入力を介せず、オペレータの人的ミスを防ぐことが可能である。
また、その内容も造影剤銘柄だけでなく、ヨード含有量や総量、製造番号、使用期限など多岐にわたる情報を自動で取得することから、万一のトラブル発生時にも正確な情報を確認することが可能となる。
<オプションとの連携>
CEエビデンスシステムは単独情報システムでの安全性の確保に加え、血管外漏出検知サポートシステムや圧力監視モニタにも対応が可能となっている。CEエビデンスシステムは血管外漏出発生時の検知タイミングや、撮影室内での圧力監視モニタにおける各種情報の確認を可能にするなど、各種オプションを利用するメリットを十分に活かしていただけるような設計がなされている。
<最後に>
InjectorはCT検査において、唯一患者の身体と直接ルートを介してつながる為、より高い安全性を求められる機器である。造影検査では正確な患者情報をInjectorで取得することで“正確、安全、安心”に造影検査に臨むことが出来る。本システムはそういった手助けを行うべく、今後も検査の安全性の確保に向けて改良、強化を行っていく予定である。
CEエビデンスシステムは、さまざまな機器メーカ、製薬会社のバックアップ、使用するユーザーの皆様からの声をいただきながら、安全に造影検査を行うために作り上げたシステムである。日々増加するCT造影検査において、検査の“実施前から実施後”まで安全確保を担っている重要な機能の一つであるといえる。
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