[PA-06] インテリアプロダクトの概念における基礎的研究
工業生産に基づく新たな概念の提起
キーワード:Interior-product, Industrial design, technology
現在、多くの分野でデジタル技術が活用され、イノベーションを図る試みが実施されている。近年では、スマートシティ実現に向けた開発が取り組まれるなど、AI、IoTを用いた持続可能な社会を目指す動きがあることから、プロダクトを用いた産業はさらなる発展が見込まれる。以上より、テクノロジーの発展や社会問題の解決、居住ニーズの多様化など新たな方向性を示す社会にとって本研究で提起するインテリアプロダクトは重要な概念になると考える。インテリアプロダクトとは、プロダクトの組織化により構成され、デザインとテクノロジーを両立しているものをさす概念であり、本研究の目的として、インテリアプロダクトを新たな概念として提起すると共に各工業系分野における共通項や相関関係の調査を試みた。結果として、機械的メカニズムをもつプロダクトにより構成され、大量生産・大衆消費物であるインテリアプロダクトは経済、社会情勢、テクノロジーの発展に加え、客層や風俗、流行の移り変わりに影響を受けるものであることがわかり、現社会においてインテリアプロダクトの視点から行う新たなものづくりの考察は非常に有意義であると考える。