日本デザイン学会 第69回研究発表大会

講演情報

ポスター

[PA] エリアA(家具、木工、建築、インテリア、環境、景観、地域振興、地域研究、その他)

2022年6月26日(日) 10:50 〜 11:50 エリアA (ポスター発表)

[PA-08] テキストマイニングを用いた眺望道路の評価構造

*上原 健太1、高木 祥吾2、永見 豊3 (1. 拓殖大学大学院、2. 拓殖大学工学部、3. 拓殖大学)

キーワード:Natural language processing, Sightseeing, Mountain road


眺望道路の評価構造を分析し、道路景観のあり方について知見を得ることで、地域の価値向上に効果的に寄与することができる。本研究では眺望の優れた山岳道路を対象とし、テキストマイニング分析により、評価構造を明らかにすることを目的とした。山岳眺望道路の事例は観光ガイド口コミレビューをサンプルとして収集した。KH Coderを用いて口コミ文章から多数出現するキーワードを抽出し、同一概念のキーワードを集約として選出し頻出回数、出現順の関係を示した集計表を作成した。グラフ理論のDEMATEL法により有向グラフを作成し、評価構造図として整理した。この結果、原因要因では「紅葉」が上位にあり、眺望道路の主な観光時期である10-11月と合致することから、旅行のきっかけとして重要な要素であることが分かった。また、「スカイライン」から「ドライブ」そして「コース」「楽しい」の構造があり、走りごたえのある道路が評価されていることが分かった。環境施設では、「温泉」「無料」が原因要因となっていることから、温泉や無料化道路も旅行のきっかけになると考えられる。