日本動物看護学会は、動物看護学を学問として確立・発展させることを目的に、1995年に設立されました。当初は学会認定資格の発行など多岐に亘る活動を行っていましたが、民間資格が統一され認定動物看護師資格ができてからは、本来の学術活動に焦点を当てた方向性を定めています。

本学会の現在の主な活動は、年1回の学術集会や地方例会の開催、学会誌やニューズレターの発行です。学術集会はコロナ禍のため昨年よりウェブ開催となっていますが、本年も10/31（日）第30回大会を九州保健福祉大学の主催により開催の予定です。（https://jsvn30entry.wixsite.com/my-site-1）
学会誌「Veterinary Nursing」は、査読性を敷いた日本で唯一の動物看護学雑誌です。原著論文や短報、事例報告、総説などを掲載し、大会号と合わせて年2回発行しています。2020年に本誌はJ-STAGEに採用され、掲載論文は国内外より閲覧できるようになりました。大学等でも本誌への論文掲載が研究実績として評価されるようになり、今後益々の発展が期待されています。

今世紀に入ってから、日本の動物看護に関わる活動は大きく活発化しました。職能団体としての日本動物看護職協会、教育団体としての日本動物保健看護系大学協会と全国動物教育協会、試験実施機関としての動物看護師統一認定機構など、重要な団体が相次いで設立され、それぞれの役割を果たしています。
愛玩動物看護師法成立による最初の愛玩動物看護師国家試験は、2023年に開始されます。この中にあって本会は、大学や専修学校、臨床現場、関連団体との連携を重視しながら、学術団体として今後も動物看護学発展のため活動を続けていきます。