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[1Ba03] マクロな静摩擦の異なる描像「動的固着モード」について
固体摩擦には「静摩擦」と「動摩擦」の二種類が存在することが常識となっている。しかし、著者らの研究グループは、幾何学的な非対称性を導入したすべり摩擦システムの力学解析を通して、動摩擦力ベクトルの回転が見掛けの静摩擦を作り出すことを発見した。この「動的固着モード」の視点から言えば、「固着-すべり遷移」は、純粋に力学的な言葉だけを用い、「過減衰-不足減衰遷移」として説明することができる。