2021年日本表面真空学会学術講演会

講演情報

部会

[1Ba01-10] 摩擦の科学研究部会「SDGsの実現に向けた摩擦観測と制御」

2021年11月3日(水) 09:00 〜 11:45 B会場 (オリーブ)

座長:佐々木 成朗(電気通信大学)、三宅 晃司(産業技術総合研究所)

09:30 〜 10:00

[1Ba03] マクロな静摩擦の異なる描像「動的固着モード」について

*中野 健1 (1. 横浜国立大学)

固体摩擦には「静摩擦」と「動摩擦」の二種類が存在することが常識となっている。しかし、著者らの研究グループは、幾何学的な非対称性を導入したすべり摩擦システムの力学解析を通して、動摩擦力ベクトルの回転が見掛けの静摩擦を作り出すことを発見した。この「動的固着モード」の視点から言えば、「固着-すべり遷移」は、純粋に力学的な言葉だけを用い、「過減衰-不足減衰遷移」として説明することができる。