2021年日本表面真空学会学術講演会

講演情報

表面科学・反応(SS2)

[1Fp08-11] 表面科学(反応)

2021年11月3日(水) 15:15 〜 16:15 F会場 (丸亀)

座長:山下 弘巳(大阪大学)

16:00 〜 16:15

[1Fp11R] STMによるヘリセン誘導体のキラリティーの評価

*服部 卓磨1、岡田 将希1、大須賀 秀次2、斎藤 彰1、桑原 裕司1 (1. 大阪大学大学院工学研究科、2. 和歌山大学大学院システム工学研究科)

キラル分子を単一分子レベルで識別することは、不斉合成や生化学反応の詳細の理解に必要不可欠である。本研究では、走査トンネル顕微鏡を用いて、ヘリセン分子と、フェニル基がついたヘリセン分子のキラリティーを、試料電圧依存性を調べることで判別した。ヘリセン分子では、異なるエナンチオマー同士がペアを形成しているが、フェニル基がついた場合、同一のエナンチオマー同士の相互作用が強いことを明らかにした。