14:30 〜 15:00
[2Ap05] 放射線計測に基づく月科学
宇宙空間を飛び交う銀河宇宙線や太陽粒子線が月面に入射すると、核破砕反応によって中性子が生成する。中性子とその相互作用によって放出されるガンマ線は天体の元素情報を反映するため、これらを計測することで天体の表面約1km以内の元素濃度を取得できる。月の放射線計測はこれまでに複数回行われ、元素組成の観点から月地殻進化が議論されてきた。本講演ではこれまでの月面放射線計測と将来探査向けの開発について発表する。