2021年日本表面真空学会学術講演会

講演情報

表面科学・反応(SS2)

[3Ca01-12] 表面科学(反応)

2021年11月5日(金) 09:00 〜 12:00 C会場 (高松)

座長:小板谷 貴典(自然科学研究機構分子科学研究所)、服部 卓磨(大阪大学)

09:30 〜 09:45

[3Ca03] 水素の吸着・吸蔵現象の反応速度論を用いた理論モデル

*矢ケ部 太郎1、今村 岳1、吉川 元起1、宮内 直弥1、北島 正弘1、板倉 明子1 (1. 物質・材料研究機構)

今回我々は膜型表面応力センサと水素吸蔵材を用いた水素吸蔵過程において、水素の吸蔵量がジーベルツ則に従わないことを実験的に示した。この現象について2段の反応速度論を用いて、表面吸着を経た水素吸蔵過程の理論モデルを構築した。この理論は(1)ジーベルツ則およびその元となる溶解度理論と同じ結果を導くこと、(2)吸着の反応速度が吸蔵の反応速度より非常に早い場合はラングミュア型関数に従うことを証明できる。