[3P09S] 電気化学走査トンネル顕微鏡を用いたフェロセン誘導体単分子の酸化還元反応観測
電気化学と走査トンネル顕微鏡(STM)を組み合わせたEC-STMを用いて、単分子スケールでの酸化還元反応の観測に成功した。フェロセンと三つのチオール基を有する三脚型分子を金電極上に吸着させることで、フェロセン誘導体が孤立分散したとみなせる自己組織化膜を作製した。この試料のEC-STM像から、印加電位に依存してフェロセンの酸化還元状態を通した電極探針間の電流が変化することがわかった。