回復期リハビリテーション病棟協会 第29回研究大会 in 広島

大会長挨拶



  開催のご挨拶とお願い



  
   一般社団法人 回復期リハビリテーション病棟協会 
   第29回研究大会in広島 
大会長 岡本 隆嗣 
(医療法人社団朋和会 西広島リハビリテーション病院 病院長)


 今回、回復期リハビリテーション病棟協会第29回研究大会in広島を、2017年2月10日(金)・11日(土)の2日間にわたり広島国際会議場・広島市文化交流会館の両会場で開催することになりました。
 大会のメインテーマは、「レベルアップ、スピードアップ、フォローアップ」です。レベルアップには「リハビリ医療の質向上」、スピードアップには「患者改善や連携の効率向上」、そしてフォローアップには「地域生活継続への貢献」、という思いを込めました。
 平成12年(2000年)に介護保険制度の施行と同期して、「ADLを向上させ、寝たきりを防ぎ、在宅復帰を推進する」ことを目的とした回復期リハビリテーション病棟が新設されました。その後、急激な高齢化が進む中、必要な病棟機能が、改定の度に毎回追加・変更され、2025年モデルに向けた病院・病床の機能分化・機能強化がシナリオ通りに着々と進んでいます。また、地域包括ケアシステムの中の1つの機能として、回復期リハビリテーション病棟には、在宅に帰す「質」、すなわち「住み慣れた地域へソフトランディング(軟着陸)させ、その生活をできるだけ長く継続させる」ための一層の努力が求められています。
 今回、この全国大会を初めて広島で開催します。広島は、原爆ドームと嚴島神社の2つの世界遺産を持ち、東広島の西条は日本三大酒処として全国に知られ、レモンの生産でも全国一位、冬の味覚の代表である広島県産の牡蠣は大きな身と濃厚な味わいで人気を誇っており、広島を訪れる観光客は2年連続で過去最高を更新しています。また、瀬戸内は温暖ですが、県北では冬になればスキーを楽しめるほど気候に地域差があることや、産業構造、人口構成といった面から「日本の縮図」と表現されることも多々あります。
 大会を重ねるごとに参加者及び演題数が増え、本大会の担っている役割がますます重要になっている中、この広島から新たな発信ができることを大変嬉しく思います。多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
 
 
平成28年5月吉日