第74回日本東洋医学会学術総会

Session information

シンポジウム

🎦シンポジウム 2 補血とは何か -四物湯を解剖する- パート2 臨床の現場より四物湯に迫る

Sat. Jun 1, 2024 4:50 PM - 6:20 PM Room 1 (5F Big Hall)

座長: 峯 尚志(峯クリニック), 梁 哲成(やんハーブクリニック)


【本企画のねらい コーディネーターから】
 峯 尚志(峯クリニック)

 四物湯は傷寒論の処方ではないものの、私たちの日常診療においては欠かすことのできない大切な方剤です。しかし、四物湯という処方は隠れるのが上手で、その存在を大きくアピールすることはなく、いろいろな処方の中に身を潜めその処方を支えています。四物湯は顔色が青白い、舌が淡、目がかすむ、手足が痺れる、頭がボーとして、ときにめまいがする血虚証といわれる病態を治すなどと説明され、あーなるほどと納得するでしょうか。あまりに『漠』とした存在、それが四物湯です。女性医療だけでなく、四物湯の応用範囲は実に広く、象の鼻や尻尾をみるように全体像のわかりにくい処方です。しかし、近年様々な症例報告をとおして、パズルのピースがずいぶんそろってきたように感じています。それならば、ばらばらにみえるパズルのピースあわせを一回やってみよう。そうしたら四物湯の本当の姿をみることができるのではないか。今がチャンスだと思いこのシンポジウムを企画しました。