第74回日本東洋医学会学術総会

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シンポジウム

🎦シンポジウム 3 先端科学と漢方医学ーAIの東洋医学への応用ー

Sat. Jun 1, 2024 3:15 PM - 5:15 PM Room 2 (5F Small Hall)

座長: 酒谷 薫(東京大学高齢社会総合研究機構), 王 宝禮(大阪歯科大学 歯科医科教育開発室)


【本企画のねらい コーディネーターから】
 酒谷 薫(東京大学高齢社会総合研究機構)

 このシンポジウムは、何千年もの歴史を持つ東洋医学と、急速に発展を遂げている人工知能(AI)技術を結びつけることを目的としています。東洋医学は、体と心のバランスを重視し、自然治癒力を引き出すことに焦点を当てた医療体系です。一方、AI はデータ分析とパターン認識の能力に優れ、診断支援や治療計画の最適化に革命をもたらしています。このシンポジウムでは、これら二つの異なる分野がどのように補完し合い、医療の未来を形作ることができるのかを3名のシンポジストがそれぞれの立場から提案し、総合討論を行います。まず最初に、酒谷薫(東京大学高齢社会総合研究機構)が、AI の基本原理となる機械学習、ディープラーニングについて解説し、認知症への応用事例を紹介しながら東洋医学への応用について議論します。次に、藤田康介先生(上海東和クリニック)には、中国におけるAI の応用の現状について解説して頂きます。最後に、湯田恵美先生(東北大学大学院工学研究科)には、AI の役割とデータ駆動型アプローチの重要性について解説して頂き、次世代の東洋医学の可能性について議論したいと思います。