第74回日本東洋医学会学術総会

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シンポジウム

🎦シンポジウム 7 一貫堂における補と瀉について考える

Sun. Jun 2, 2024 1:10 PM - 3:10 PM Room 1 (5F Big Hall)

座長: 中島 正光(広島国際大学生薬漢方診療学), 松川 義純(松川医院)


【本企画のねらい コーディネーターから】
 西本 隆(医療法人社団岐黄会 西本クリニック)

 一貫堂医学とは、森道伯(1867-1931) が明治末期から昭和初期にかけて実践した医療を、矢数格を始めとする門人らによって体系化されたものです。いわゆる三大証分類は一貫堂医学を想起させる代表ですが、一貫堂医学の本質は、三大証分類とそこに用いられる処方群だけではなく、患者の証を見極め、補と瀉を融通無碍に使い分けるところにあるのではないかと考えます。今、時代の変遷や西洋医学の進歩とともに、漢方が活躍できる疾患分野も変化し、また、生薬に関しても、その効能、副作用情報など、新たな知見が報告されています。そのような中で、一貫堂医学を現代、そして未来にむけて、どのように生かしていくことができるか?を考えるシンポジウムにしたいと思っています。