第74回日本東洋医学会学術総会

セッション情報

シンポジウム

🎦シンポジウム 10 傷寒論と温病

2024年6月2日(日) 15:20 〜 17:20 第2会場 (5F 小ホール)

座長: 田澤 寛子(医療法人社団真養会 田沢医院), 玉嶋 貞宏(玉嶋血液内科・漢方診療所)


【本企画のねらい コーディネーターから】
 峯 尚志(峯クリニック)

 傷寒論は言わずと知れた東洋医学の軸となるバイブルです。日本の漢方家は「傷寒に万病あり、万病に傷寒あり」というように、傷寒を生老病死にかかわるあらゆる病態にその応用を広げてきました。一方、温病学は日本の漢方家にとっては、未だなじみの薄いものですが、温病学は熱病や、急性慢性の炎症性疾患になくてはならないものです。しかし、傷寒論と温病学はピアノの白い鍵盤と黒い鍵盤のように相補うべき存在です。両者を深く理解し、両方の鍵盤を駆使して演奏することによってより深く豊かなハーモニーを奏でることができるのです。傷寒論の語り手として中川良隆先生、温病学を菅沼栄先生、この2者をつなぐ鼎の役割を玉嶋貞宏先生のお願いしました。このシンポジウムが傷寒論と温病学をつなぐ架け橋となることを願います。