The 11th Annual Meeting of Japanese Society for Pharmaceutical Palliative Care and Sciences

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シンポジウム

[S-11] シンポジウム11 がん緩和医療における副作用解析の基礎と臨床 ~薬物動態からデータベースの活用まで~
Basis and Clinical Analysis of Adverse Drug Events in Palliative medicine - From pharmacokinetics to take advantage of the database

Sat. Jun 3, 2017 3:40 PM - 5:40 PM 第2会場 (特別会議場)

オーガナイザー:加賀谷 肇 (明治薬科大学 臨床薬剤学研究室), 座長:植沢 芳広 (明治薬科大学臨床薬剤学研究室), 国分 秀也 (東京薬科大学薬学部薬学実務実習教育センター)

 これまで本学会においては、緩和医療に関わる薬物治療の視点から薬理学をベースとした基礎的・臨床的アプローチの題材が多く取り上げられていたと思われる。
 本シンポジウムでは、薬物動態などの薬剤学的視点から緩和医療をみてみると、また違う視野が広がる等の基礎から臨床への架け橋になると考え企画した。
 テーマとして副作用にフォーカスを当て、基礎的な視点としては、PMDAの副作用データベースのデータからデータマイニングの手法を用いて解析して臨床で事象として起きている事象に説明が加えることができ、臨床にフィードバックできる知見が得られることなどを述べて頂く。
 また、臨床で実践されているシンポジストからは、患者の症状マネジメントの重要なポイントとしての副作用の評価、対応などについて緩和ケア担当薬剤師の専門的視点で述べていただき、患者QOLの向上に寄与しているのかをプレゼンする予定である。
 薬理学的視点に加え薬物動態などの臨床薬剤学的視点から緩和医療を支えることも、日本緩和緩和医療薬学会の果たすべき役割であり、薬剤師の専門性の発揮には有力な武器になると考える。
 緩和医療の新たな領域として本シンポジウムが新風を吹き込むことになれば、この企画は今後の学会でも継続して検討して頂けると期待している。