The 11th Annual Meeting of Japanese Society for Pharmaceutical Palliative Care and Sciences

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シンポジウム

[S-12] シンポジウム12 今こそ緩和医療専門薬剤師育成を考えよう~緩和医療薬物療法教育プログラムにみる生きた教育とその重要性第2弾~

Sat. Jun 3, 2017 3:40 PM - 5:40 PM 第3会場 (中ホールA)

オーガナイザー・座長:伊東 俊雅 (東京女子医科大学東医療センター 薬剤部), 座長:金子 健 (慶應義塾大学病院 薬剤部/緩和ケアセンター)

平成19年に制定されたがん対策基本法は制定からおおむね10年が経過し、2016年末国会では本法の改正が可決、さらなる緩和ケアに対する力点が強くおかれる状況となった。しかしながら、薬剤師の教育体系はまだ確立したとはいがたい。この10年で新規に発売された医療用麻薬は10剤以上と爆発的に増え、これら薬物療法による症状緩和が大半を占める緩和医療において、薬剤師が担うべき役割は、外来化学療法など通院治療にシフトしつつある患者を見据え、今そこで行える症状緩和や、「医療施設」から住み慣れた「在宅」、またその逆の場合でも、患者の身体症状や療養場所に応じて、薬物療法が途絶えたり、滞ったりすることのないように、安心・安全な薬物療法を推奨してゆくことは大変難しい。従って、緩和医療の教育はgeneralizationされている必要があること、ベッドサイドでも薬剤師が自立して、しっかりとした臨床薬学判断ができることが目標と考える。昨年は第一弾として、大阪、徳島、鹿児島、石川、長野、神奈川代表の都道府県での取り組みとその内容について討議検討した。今回はこれに引き続き、開催地北海道をはじめ、鹿児島(島しょ)、山形、岐阜、岡山、東京での事例を紹介し、今後我々に必要な教育と研修のあり方について議論する。本シンポジウムが各都道府県での研修会開催の起爆剤になる様に議論展開できれば幸いである。6人X15分でのプレゼンとその後のディスカッションで実状と展望を議論する。