The 11th Annual Meeting of Japanese Society for Pharmaceutical Palliative Care and Sciences

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シンポジウム

[S-25] シンポジウム25 薬剤学と緩和医療との融合〜Pharmacist-Scientistが実践する緩和医療への薬剤学的アプローチ〜

Sun. Jun 4, 2017 2:00 PM - 4:00 PM 第6会場 (204会議室)

オーガナイザー・座長:吉澤 一巳 (東京理科大学薬学部 疾患薬理学研究室), 座長:花輪 剛久 (東京理科大学)

「テーラーメイド医療の実践」といえる緩和医療に、Pharmacist-Scientistである薬剤師には疾病学・薬理学的な視点のみならず、薬剤学的な視点に立った、薬物治療への関わりが求められる。「臨床製剤」はかつて院内製剤として医療機関内で独自に調製・使用されてきたが、今後は在宅医療においても重要な役割を果たすと予想される。しかし、製剤学的・薬理学的にも根拠を持った製剤を開発するには克服すべき課題は多い。そこで本シンポジウムでは、緩和医療を目的とした臨床製剤について、その開発のコンセプトや臨床効果の検証方法などの実践例を通して、今後の緩和医療への薬剤学的アプローチの意義と課題について討論する。まず、製剤工学と薬理学との融合研究として、がん化学療法によって発生する口内炎をテーマに、製剤学的手法に基づく治療薬の開発と薬理学的手法に基づく薬効評価の双方向からご講演いただく。次に、従来は院内製剤として各施設で作製していたメトロニダゾール軟膏の製品化と上市にいたるまでの研究成果、さらに今後の製品化が期待されるMohsペーストに関する製剤学的研究をそれぞれの第一人者の先生からご講演いただく。