The 11th Annual Meeting of Japanese Society for Pharmaceutical Palliative Care and Sciences

Session information

シンポジウム

[S-4] シンポジウム4 緩和ケア病棟における薬剤師の役割

Sat. Jun 3, 2017 9:30 AM - 11:30 AM 第6会場 (204会議室)

オーガナイザー:岡本 禎晃 (市立芦屋病院 薬剤科), 座長:川尻 尚子 (東京歯科大学市川総合病院), 二村 昭彦 (藤田保健衛生大学七栗記念病院 薬剤課)

専門的緩和ケアを提供する施設として重要な役割を担っているホスピス・緩和ケア病棟で活躍する薬剤師の働きについては重要であるという認識はあるものの学会等で話題になることが少ない。一方、緩和ケア病棟の数は急激に増加し、370施設を超えたことにより、緩和ケアを専門とする医師、看護師をはじめスタッフが充足しているとは言えない施設もある中で、薬剤師にとっては診療報酬上のあらゆる加算の対象ではなく、緩和ケア病棟が新設されても薬剤師の配置を躊躇している施設もある。一方、以前からある施設については、病棟薬剤業務加算の対象から外れたことにより、薬剤師を緩和ケア病棟から算定可能な病棟へ配置転換した施設もある。
このような厳しい状況の中で働いている薬剤師についていろいろな角度から改めて見つめなおしたいと考え本シンポジウムを企画した。
座長に日本緩和医療学会の健康保険・介護保険委員会委員の川尻尚子先生と、本会の健康保険・介護保険対策委員会委員長の二村昭彦先生にお願いし、演者は現在緩和ケア病棟で活躍されている薬剤師の立場から、緩和ケア病棟の標準的な業務や働きについて述べていただく。また、緩和ケア病棟の医師、看護師からは薬剤師の現状と期待について述べていただく。最後に行政の立場から、薬剤師が認められるために必要なエビデンスや薬剤師に対する期待について述べていただく。
緩和ケアの本丸であるホスピス・緩和ケア病棟における薬剤師の現在の位置と将来についての議論が深まることを期待する。