The 11th Annual Meeting of Japanese Society for Pharmaceutical Palliative Care and Sciences

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シンポジウム

[S-8] シンポジウム8 がん患者の「生」を見守り、「性」を考える ~充実したサバイバーシップを実現する社会のために~

Sat. Jun 3, 2017 1:30 PM - 3:30 PM 第5会場 (小ホール)

オーガナイザー・座長:木村 和哲 (名古屋市立大学大学院医学研究科 臨床薬剤学), 座長:川出 義浩 (名古屋市立大学大学院 薬学研究科 病院薬剤学), 若尾 文彦 (国立がん研究センター がん対策情報センター)

第2期がん対策推進基本計画(平成28年度まで)の全体目標には、「がんになっても安心して暮らせる社会の構築」が掲げられ、がん患者の社会的な問題を解決すべく施策が進められてきた。最近、がん治療、特に薬物治療は、患者の妊孕性や性機能に影響を及ぼし、患者のQOLに直結することが議論されはじめた。次期の推進基本計画に、がん患者の妊孕性確保、性機能に関する情報提供や包括的支援の整備を求める意見もでてきた。こうした社会背景から、就労を含めた社会的な問題の一つとして、がん患者の「性」に関する問題が取り上げられている。

 しかしながら、がん患者に向き合う薬剤師が、がん患者の妊孕性や性機能について理解を深め、議論する機会は多くない。そこで本シンポジウムでは昨年に引き続き、がん患者の「生」を見守り、サバイバーシップを見据えた「性」に注目する。そして、がん患者の妊孕性温存と性機能を包括的に支援するために、緩和医療薬学の立場から、どう取り組めば良いのかを探求していきたい。