The 11th Annual Meeting of Japanese Society for Pharmaceutical Palliative Care and Sciences

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ワークショップ

[WS-1] ワークショップ1 医療接遇から患者さんが望む心とからだのケアを考えるーロールプレイを交えて

Sat. Jun 3, 2017 9:00 AM - 11:30 AM 第9会場 (107+108会議室)

オーガナイザー:片山 志郎 (日本医科大学付属病院薬剤部), 平井 みどり (神戸大学医部附属病院薬剤部), 井手口 直子 (帝京平成大学薬学部), 高瀬 久光 (日本医科大学多摩永山病院薬剤部)

緩和医療に携わる薬剤師は,医療情報のなかで患者の家族背景や生活環境因子を把握することは病状緩和に導く薬物療法には欠かせません.その薬物療法の検討では,病状緩和のためのプロトコールを引用した機械的な多剤併用は避け,患者さんのQOLを勘案し,薬物療法のその後の検証も考察できる立案を行う必要があります.大切なのは医療コミュニケーションを充実させることです.患者さんとの会話の中からキーワードを抽出して,病状の中に隠された医療情報を見いだすスキルが求められます.

そこで今回,“医療接遇”に注目しました.

医療者側に伝える患者さんの情報はすべてとは限りません.患者さんへの心配りを通して,情報の伝える力と聞き出す力が融合して話しやすい環境を醸成します.患者さんが抱く不安を察し,“思いやりの心”で一つひとつ払拭しながら,病状に至った原因や副作用の発症時期,痛みの程度などを抵抗なく引き出せる環境,すなわち,積極的に治療に参加していただくためのアプローチとしての医療接遇が重要です.

今回のワークショップでは,前回も好評であったロールプレイを交えシミュレーションを行います.また,講師のおひとりには言語聴覚士の村上健先生をお招きして,聴覚障害や言語障害などを含めた音声言語を通して“医療接遇”に触れ,これからの実践的な場面を想定したワークショップを開催します.

ファシリテーター:今村 牧夫1, 内田 まやこ2, 柴田 ゆうか3, 菅 幸生4, 菅原 英輝5, 西田 恵美6, 矢野 琢也7
講師:村上 健8, 井手口 直子9
(1.一般財団法人 倉敷成人病センター診療支援部, 2.大阪薬科大学 薬学部, 3.広島大学病院, 4.金沢大学附属病院, 5.鹿児島大学病院薬剤部, 6.福岡大学病院薬剤部, 7.医療法人 住友別子病院薬剤部, 8.北里大学 医療衛生学部 リハビリテーション学科 言語聴覚療法学専攻, 9.帝京平成大学 薬学部)