第26回 地下水・土壌汚染とその防止対策に関する研究集会

実行委員長挨拶

第26回
地下水・土壌汚染とその防止対策に関する
研究集会開催にあたって


 

第26回 実行委員長

(公益社団法人 地盤工学会)

川本 健

埼玉大学大学院理工学研究科 教授


(公社)地盤工学会、(公社)日本地下水学会、(公社)日本水環境学会、(一社)廃棄物資源循環学会の四学会と(一社)土壌環境センターが共催する本研究集会は、以前開催されていた6月開催とするため、前回より約1年半ぶりの2021年6月24日・25日に開催される運びとなりました。本研究集会でも100件を超える研究発表、企業展発表と多くの方々にもご参加いただけますこと,多数の学協会ならびに開催自治体にご後援をいただきますこと感謝申し上げます。

本研究集会幹事会メンバーは安全・安心な形で研究集会が開催できるよう、開催方法について様々な角度から多くの議論を重ねて参りました。しかし、新型コロナウィルスの感染状況やワクチン接種状況の見通しが困難な中、6月に現地開催をすることは困難であると判断し、今回の大会を完全オンライン形式の開催に移行するという結論に至りました。約1年半ぶりの現地開催を楽しみにしておられた方々には大変申し訳ありませんが、発表者・参加者の皆様の安全と健康を最優先に考えての判断となりますので、どうかご理解いただけますようお願いいたします。本研究集会にとっても初の完全オンライン開催となりますが、皆様のご期待にそえるよう、口頭・ポスターいずれの発表においても活発な議論を促進し、参加者間のより充実した交流が可能な大会とする準備を幹事会メンバー一丸となって進めてまいりました。

本研究集会は、長きにわたり我が国の地下水汚染や土壌汚染の浄化対策技術の発展ならびに科学的知見の集積に大きく寄与してきました。さらに、これらの浄化対策技術は我が国のみならず海外においても適用され、その効果が実証されております。特に、経済成長著しいアジア都市域や開発特区では、深刻な地下水・土壌汚染事例が数多く報告される等、汚染地下水・土壌の浄化および対策は現在進行形の大きな地球規模的課題となっております。我が国で発展してきた高性能かつ高効率な浄化対策技術が今後グローバルな場で益々必要とされることは間違いないと思われます。本研究集会を通した情報交換や意見交換が皆様方のさらなる土壌汚染の防止対策に関する知識集積の場となるとともに、技術展開戦略に資する有益な発想、ならびに新たな研究開発のシーズが生まれる場となることを祈念いたします。