10:45 AM - 10:55 AM
[19] Optimization of exposure dose in front knee joint using Exposure Index
【背景·目的】膝関節撮影は撮影件数の多い部位でありながら,DRLs2015に記載がなく,FPDにおける最適な撮影線量の検討が十分になされていない.そこで線量指標であるEIを用いて膝関節正面撮影における撮影線量の最適化を目指す.
【方法】臨床における膝関節正面の撮影条件は立位:管電圧70kV,SID150cm,6:1Grid(+),臥位:管電圧55kV,SID115cm,Grid(-)であり,立位,臥位それぞれ50例より平均EI値を算出する.ファントムを撮影して,臨床画像の平均EI値と同程度となるmAs値を求め基準とする.立位で10,8.0,6.3,5.0,4.0,臥位で7.1,5.6,4.5,3.6,2.8とmAs値を変化させて各条件でのファントム画像の平均EI値を算出する.撮影したファントム画像において一対比較法による視覚評価を行う.その結果より目標線量指標(Target Exposure Index:EIT)を決定し,入射表面線量(ESD)を算出する.
【結果】臨床画像の平均EI値は立位で291,臥位で466であった.視覚評価より,立位では平均EI値が281と218,臥位では450と280の画像で有意差が見られなかったため,EITを立位:218,臥位:280とした.またESDは立位で0.37mGyと0.30mGy,臥位で0.28mGyと0.17mGyとなった.
【結論】EITが立位で218,臥位で280となる撮影条件に変更することで,ESDは現状より立位で20%,臥位で40%低減できることが示唆された.これらのEITをもとに臨床での撮影線量の最適化へ向けて検証を進める.
【方法】臨床における膝関節正面の撮影条件は立位:管電圧70kV,SID150cm,6:1Grid(+),臥位:管電圧55kV,SID115cm,Grid(-)であり,立位,臥位それぞれ50例より平均EI値を算出する.ファントムを撮影して,臨床画像の平均EI値と同程度となるmAs値を求め基準とする.立位で10,8.0,6.3,5.0,4.0,臥位で7.1,5.6,4.5,3.6,2.8とmAs値を変化させて各条件でのファントム画像の平均EI値を算出する.撮影したファントム画像において一対比較法による視覚評価を行う.その結果より目標線量指標(Target Exposure Index:EIT)を決定し,入射表面線量(ESD)を算出する.
【結果】臨床画像の平均EI値は立位で291,臥位で466であった.視覚評価より,立位では平均EI値が281と218,臥位では450と280の画像で有意差が見られなかったため,EITを立位:218,臥位:280とした.またESDは立位で0.37mGyと0.30mGy,臥位で0.28mGyと0.17mGyとなった.
【結論】EITが立位で218,臥位で280となる撮影条件に変更することで,ESDは現状より立位で20%,臥位で40%低減できることが示唆された.これらのEITをもとに臨床での撮影線量の最適化へ向けて検証を進める.