日本放射線技術学会 近畿支部 第61回学術大会

講演情報

一般演題

MRI 基礎技術・安全性

2018年1月21日(日) 14:30 〜 15:20 第1会場 (2階 鳳凰の間(東・中))

座長:松井 知也(日高総合病院)、山崎 勝(都島放射線科クリニック)

15:00 〜 15:10

[27] 「条件付MRI対応心臓デバイス埋め込み患者に対するMR検査実施手順の検討」

小西 康彦1、*酒井 徳生1、田原 大世1、常玄 大輔1、池本 達彦1、西池 成章1 (1. りんくう総合医療センター)

【背景】2012年より条件付MRI対応心臓デバイスが発売され,当院でも同デバイスの埋め込み術を行っている.当院での同デバイス埋め込み件数が増えるにつれ,実際にMR検査を依頼される可能性も高くなる.そこで,より安全にMR検査を実施することを目的に,撮影依頼から検査終了までの手順を関連職種で検討を行った.今回,検討開始から現在までの取り組みについて報告したい.

【方法】条件付MRI対応心臓デバイスおよびMR検査の基礎知識について臨床工学技士と情報共有を行い,撮影に対する基本方針(当院埋め込み患者,ペースメーカ外来受診,予約検査のみ),および検査終了までの手順を作成した.作成した手順は電子カルテ等のメール機能を利用し院内に周知を行った.実際に症例を経験した後,関係者でミーティングを行い手順の見直しを検討した.

【結果・考察】運用開始後,基本方針に合わないケースや2回目以降の検査依頼等想定外のケースを経験した.また,より安全な受け入れ体制へと事前準備物に変更等を行った.今後,デバイスの種類増加や3.0T装置対応等が進むと思われる.院内対応としても,他施設での埋め込み患者への対応,緊急時の対応など課題が多い.