Japanese society of radiological technology kinki branch

Presentation information

Oral Presentation

Computed Tomography

Sat. Jan 20, 2018 1:50 PM - 3:00 PM Room2 (2F)

座長:室谷 夕子(和歌山県立医科大学附属病院 紀北分院)、関谷 俊範(神戸大学医学部附属病院)

2:30 PM - 2:40 PM

[33] A new calibration method of speed for probe scanning in CTDI phantom

*寺崎 圭1、角田 勇人1、中田 学1 (1. 京都大学医学部附属病院)

【目的】X線出力測定システムはプローブ自体を走査することで,VolumeスキャンのプロファイルやCTDIを簡便に測定できる.ただし,プローブの走査精度が線量測定結果に影響するため,測定条件下でのプローブの挙動を検証する必要があった.本研究の目的は,CTDI測定用ファントム内におけるプローブ走査の速さを計測し,測定精度向上のための速度補正法を考案することにある.

【方法】X線出力測定システムにはPiranha およびプローブ(薄型半導体検出器:RTI社製),駆動装置はMover(同社)を用いた.プローブの速さ設定(SSet)は20.8,41.7,83.3mm/sとし,Φ16 cmのCTDIファントムにプローブを挿入,Moverで各10回走査した.走査中にX線透視装置を用い,15fr/sで撮影した.得られた画像セットから各画像におけるプローブのXY座標をImageJで求め,プローブ走査の速さ(SFluo)を算出した.SFluoに対するSSetの比を補正係数とした.X線CT装置(Aquilion ONE:TOSHIBA)に表示されるCTDIvolとPiranhaで得た補正後のCTDIvolを比較し,補正係数の妥当性を検証した.

【結果】SFluoの10回の変動係数は,SSetが83.3mm/s時に0.2%と最も小さくなった.補正係数は,20.8,41.7,83.3mm/sでそれぞれ,0.94,0.96,0.94であった.CT装置表示値と実測したCTDIvolの差は,補正前が5.4%,補正後が2.7%となった.
【結論】CTDI測定用ファントム内におけるプローブ走査の速さを補正する手法を考案した