Japanese society of radiological technology kinki branch

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Oral Presentation

Radiotherapy

Sun. Jan 21, 2018 11:15 AM - 11:45 AM Room3 (3F)

座長:水野 裕一(大阪大学大学院)、井上 裕之(大阪市立総合医療センター)

11:35 AM - 11:45 AM

[60] Investigation of the most suitable position in consideration of the couch sag of radiation therapy plans CT and tomotherapy:A Phantom

*齊木 美里1、窪薮 友美1、宮﨑 雄司1 (1. 和歌山県立医科大学附属病院)

【背景】当院のトモセラピーは回転軸方向のカウチの補正が不可能である.治療計画CT(以後:CT)とトモセラピーのカウチによるたわみ角とたわみ量が一致する位置があれば,更に精度の高い治療ができるのではないかと考えた.

【目的】頭頸部での治療の際における,CTとトモセラピーで最適な位置を見つける.

【方法】まず,頭頸部(咽頭癌)の好発年齢である60~69歳男性の平均体型を模擬したファントム(CIVCO社製インテグラBPの上に頭部10,胸部15,腹部15,骨盤部20とした水タンクを乗せたもの)を用意.CTで可動範囲と撮影可能範囲を考慮し,ファントムとカウチをそれぞれ100毎動かし,たわみ角とたわみ量について計測した.次に,トモセラピーでファントムを用いて,たわみ角とたわみ量について治療可能な範囲で70ずつ移動し計測した.また,それぞれについて計測は3回ずつ行った.

【結果】CTとトモセラピーでのたわみ角とたわみ量において中央値を算出した.たわみ角はCTでは0~0.1°,トモセラピーでは0~0.05°であった.CTでのたわみ量は3.3~7.2の間でトモセラピーでは1~1.2の間であった.

【考察】たわみ角は一致するところがあったが,たわみ量が一致するところはなかった.また,トモセラピーのたわみ量において有意差検定を行ったが有意差はなかった.たわみ角が一致していればどの位置で治療しても同じと考えられるが,日々のレジスト値を安定させる必要がある.