日本放射線技術学会 近畿支部 第61回学術大会

講演情報

特別講演

特別講演②

2018年1月21日(日) 13:20 〜 14:20 第1会場 (2階 鳳凰の間(東・中))

司会:第61回近畿支部学術大会 大会長 中尾 裕次(和歌山南放射線科クリニック)

13:20 〜 14:20

[SL-2] 高野山にみる日本人の宗教観

*藤田 光寛1 (1. 高野山大学名誉教授 高野山大圓院住職)

 高野山は和歌山県の北部,紀北地方に位置します.紀北地方には根来寺の覚鑁上人.紀の川市の華岡青洲,橋本市の応其上人,九度山町の真田幸村など歴史的文化的に有名な人が多く出ました.特に高野山は約1200年前に弘法大師空海が開いた宗教環境都市です.「日本人は無宗教である」と言われますが本当でしょうか? 高野山を見ることによって,日本人の伝統的な宗教観が分かります.これが高野山の魅力でもあります.このことを,2,3の例を挙げながらお話したいと思います.



ご略歴
1948年(昭和23年)和歌山県生まれ
東北大学大学院文学研究科博士後期課程印度学仏教史学専攻修了
1988年7月 日本印度学仏教学会賞受賞
2017年10月 密教学芸賞受賞

前高野山大学学長,高野山大学名誉教授,高野山大円院住職
博士(文学)東北大学
専門はインド・チベット仏教学

『はじめての「密教の戒律」入門』(セルバ出版)
『仏教徒のあり方と戒律』(高野山大学)
「チベットにおける菩薩戒の受容の一断面」(『印度学仏教学研究』36-2)
「インド・チベット仏教における大乗の瑜伽戒について」(『日本仏教学会年報』74)
「高野山の学道と真言教学」(高野山真言宗教学部編『紀伊山地の霊場と参詣道―神と仏のいます山―』)
等多数