[03-01] レジオネラ肺炎に対しセプザイリス®を使用したCHDFが有用であった1例
【はじめに】レジオネラ肺炎は、適切な治療がなされない場合の致死率7割と報告されている。また、重篤化した場合はARDS、敗血症などを合併、人工呼吸器管理や人工透析など様々な治療が必要となる。今回、レジオネラ肺炎に起因するAKI患者へセプザイリス®を使用したCHDFを施行したので報告する。
【症例】63歳男性。2型糖尿病、CKDにて当院かかりつけ。本人と2日連絡が取れず同僚が自宅を訪ねたところ倒れているのを発見。当院救急搬入時の身体所見、JCS300、右上腕浮腫、右腰部と大腿部に褥瘡あり。酸素マスク7L投与下での採血結果、pH6.980、CO2/O2分圧28.3/119.4mmHg、重炭酸イオン6.5mmol/L、WBC13200/μl、CRP28.01、Cre12.36mg/dl、D-ダイマー77.0㎍/mL、血糖484mg/dL。尿検査結果、尿レジオネラ抗原+。レジオネラ肺炎による低酸素、脱水による高度腎障害および高血糖のため急速補液およびCHDF開始となる。
【条件】CHDF条件は、膜はセプザイリス100®、置換液はサブパック-Biを使用、装置設定はQB100ml/min、QD500ml/h、QF500ml/h、ろ液1000ml/h(除水0)。抗凝固療剤はヘパリンNaを初回1000U投与、3時間経過時まで2000U/h持続投与、それ以降は1500U/h持続投与とした。
【経過】循環動態安定、呼吸状態も徐々に安定し鼻カニューラ酸素1Lまで減少することが出来た。CHDFは20時間施行し終了、その時点の採血でD-ダイマー39.9㎍/mLと高値のためヘパリンNa10000U/day持続投与を継続した。翌日および翌々日はHDを施行し、腎機能の改善がみられたのでHD離脱となる。
【考察・結語】レジオネラ肺炎に対して、セプザイリス®を使用したCHDFを早期に施行したことで救命が可能であった。
【症例】63歳男性。2型糖尿病、CKDにて当院かかりつけ。本人と2日連絡が取れず同僚が自宅を訪ねたところ倒れているのを発見。当院救急搬入時の身体所見、JCS300、右上腕浮腫、右腰部と大腿部に褥瘡あり。酸素マスク7L投与下での採血結果、pH6.980、CO2/O2分圧28.3/119.4mmHg、重炭酸イオン6.5mmol/L、WBC13200/μl、CRP28.01、Cre12.36mg/dl、D-ダイマー77.0㎍/mL、血糖484mg/dL。尿検査結果、尿レジオネラ抗原+。レジオネラ肺炎による低酸素、脱水による高度腎障害および高血糖のため急速補液およびCHDF開始となる。
【条件】CHDF条件は、膜はセプザイリス100®、置換液はサブパック-Biを使用、装置設定はQB100ml/min、QD500ml/h、QF500ml/h、ろ液1000ml/h(除水0)。抗凝固療剤はヘパリンNaを初回1000U投与、3時間経過時まで2000U/h持続投与、それ以降は1500U/h持続投与とした。
【経過】循環動態安定、呼吸状態も徐々に安定し鼻カニューラ酸素1Lまで減少することが出来た。CHDFは20時間施行し終了、その時点の採血でD-ダイマー39.9㎍/mLと高値のためヘパリンNa10000U/day持続投与を継続した。翌日および翌々日はHDを施行し、腎機能の改善がみられたのでHD離脱となる。
【考察・結語】レジオネラ肺炎に対して、セプザイリス®を使用したCHDFを早期に施行したことで救命が可能であった。