10:30 AM - 11:30 AM
[特別講演2] 医師の働き方改革を進めるためのタスク・シフト/シェアにおける臨床工学技士の関わりと未来展望
昨年1月から続く新型コロナウイルス感染症流行下において、臨床工学技士の活躍に対する社会全体の注目と期待が高まっている。最前線の医療現場を担い、重症患者のECMO管理や、医療機器を介した感染の対策を徹底して、透析患者等の感染症に弱い方々を守る取り組みにご尽力頂いていることに、改めて最大限の敬意と感謝を表する。
演者は、2018年5月設立の「臨床工学技士の資質向上を求める議員連盟」(会長:野田毅衆議院議員)事務局長として、タスク・シフト/シェアや養成過程の充実など、臨床工学技士の活躍推進に取り組んできた。
また、昨年6月は、当該議員連盟として初となる厚生労働大臣への要望申入れを行った。要望書は、
①医療機関の医療機器管理部門を取りまとめる責任者として臨床工学技士を置くこと
②COVID-19流行下における臨床工学技士の研修体制および養成課程への支援
③COVID-19の爆発的増加に対する臨床工学技士の確保に関する体制強化
④生命維持管理装置の配置状況等の調査
⑤医師の働き方改革に伴う臨床工学技士へのタスク・シフト/シェアの推進
以上5項目を柱に、臨床工学技士の活躍推進を強く要望している。
こうした活動が実り、本年5月21日の参議院本会議において、臨床工学技士等の医療関係職種の業務範囲の見直しを含む「良質かつ適切な医療を効率的に提供する体制の確保を推進するための医療法等の一部を改正する法律」が成立した。
本講演では、これまでの議員連盟の活動を振り返るとともに、今回の法改正によって開かれる展望について話したい。タスク・シフト/シェアの推進は、「医師の働き方改革」と一体であり、2024年度から医師の時間外労働の上限規制が罰則付き適用を控え、いかにして地域医療提供体制を守っていくのかが大きな課題である。本講演が、臨床工学技士の更なる活躍を推進し、地域医療を守っていくため、皆様とともにあるべき医療政策を探求する機会になれば望外の喜びである。
演者は、2018年5月設立の「臨床工学技士の資質向上を求める議員連盟」(会長:野田毅衆議院議員)事務局長として、タスク・シフト/シェアや養成過程の充実など、臨床工学技士の活躍推進に取り組んできた。
また、昨年6月は、当該議員連盟として初となる厚生労働大臣への要望申入れを行った。要望書は、
①医療機関の医療機器管理部門を取りまとめる責任者として臨床工学技士を置くこと
②COVID-19流行下における臨床工学技士の研修体制および養成課程への支援
③COVID-19の爆発的増加に対する臨床工学技士の確保に関する体制強化
④生命維持管理装置の配置状況等の調査
⑤医師の働き方改革に伴う臨床工学技士へのタスク・シフト/シェアの推進
以上5項目を柱に、臨床工学技士の活躍推進を強く要望している。
こうした活動が実り、本年5月21日の参議院本会議において、臨床工学技士等の医療関係職種の業務範囲の見直しを含む「良質かつ適切な医療を効率的に提供する体制の確保を推進するための医療法等の一部を改正する法律」が成立した。
本講演では、これまでの議員連盟の活動を振り返るとともに、今回の法改正によって開かれる展望について話したい。タスク・シフト/シェアの推進は、「医師の働き方改革」と一体であり、2024年度から医師の時間外労働の上限規制が罰則付き適用を控え、いかにして地域医療提供体制を守っていくのかが大きな課題である。本講演が、臨床工学技士の更なる活躍を推進し、地域医療を守っていくため、皆様とともにあるべき医療政策を探求する機会になれば望外の喜びである。