The 27th Kinki Association for Clinical Engineers

Presentation information

シンポジウム

ライブ配信 » シンポジウム

シンポジウム6

Sun. Sep 26, 2021 1:10 PM - 2:40 PM No.2 site (ZOOM)

座長:杉原 尚枝(社会医療法人彩樹 豊中敬仁会病院)、酒井 徳昭(京都第二赤十字病院 臨床工学課)

1:10 PM - 1:20 PM

[SY6-1] コロナ禍に立ち向かうWLBの工夫

*太田 雅文1 (1. 宇治徳洲会病院臨床工学科)

<背景>
昨年、4/3に京都府から京都府南部(山城医療圏)の救命救急センターとしてCOVID-19(以下COVID)陽性者の中でも重症者の受け入れを要請されて、我々臨床工学技士(以下 CE)は、院内COVIDチームに参入し、人工呼吸器、ECMOをはじめ、様々な医療機器の対応を行うことになった。当時、CEは42名が在籍し、通常業務に加えて日替わりでCOVID担当者1名を配置した。
<対応>
未知なるウイルスとの闘いのため、レッドゾーンに持ち込む機器の使用方法や消毒方法などを科内独自のマニュアルの更新と配信を毎日行った。更に院内ICTから、普段の健康管理や感染対策など多くの院内ルールが設けられた。そのため、連日、「マニュアルを確認して感染対策するように、プライベートは自粛するように」と言い続けた。更に休日でも、CEスタッフの健康管理面とCOVID患者や医療機器の在庫などの状況の報連相を強化した。
<結果>
現在(※6/30現在)、院内COVIDチーム中心に呼吸器患者52名、うちECMO患者11名の対応を病院全体が一丸となって行った。しかし、昨年末、当科CEがCOVID陽性2名、濃厚接触者3名、合計5名が確認されて、自宅待機となった。隔離解除までの約2週間、管理者として、毎日、電話連絡をして各自の体調の確認をした。
<まとめ>
管理者として、特に医療機器や消耗品の在庫管理面とCEスタッフの健康管理面では、心理的な負担が大きかった。感染者は、必ず発生するものとして、濃厚接触者をできるだけ少なくすることを意識した。また、私自身もCOVID担当者として、レッドゾーンに入り対応を行ったため、家庭内には、ウイルスを持って帰らないように色々と工夫した。私生活では、休日はサイクリングや登山など外へ出て、運動することにした。家族全員の気分転換と体力維持のためにはなったと考える。最後に病院や学校の行事が、ほとんど自粛になり、世界中の人々が、心理的ストレスを抱える中、ワクチン接種によって希望の光が少しずつ見えてきている。私は、まずCEの2年目、1年目スタッフの歓迎会を「大手を振って」行いたい。