The 27th Kinki Association for Clinical Engineers

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一般演題

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教育

座長:橘 克典(大阪電気通信大学 医療健康科学部 医療科学科)、山下 繁(日本赤十字社 和歌山医療センター 臨床工学技術課)

[07-02] REDCapシステムを用いた医療機器のWeb研修実施について

*北村 孝一1、岩井 智哉1、小出 直樹2、定 亮志1,3、松尾 光則1 (1. 大阪市立大学医学部附属病院 医療機器部、2. 大阪市立大学医学部附属病院 医療の質・安全管理部、3. 大阪市立大学医学部附属病院 中央手術部)

【背景と目的】
医療機器を安全に使用するためには操作方法等の学習機会が重要であり、医療法及び医療法施行規則にて、医療機器に係る安全管理のための研修実施が求められている。とりわけ特定機能病院においては、研修が必須な機器や定期的な研修の実施がうたわれている。しかし昨年より、COVID-19感染拡大防止の観点から集合型研修の開催が困難となっている。今回、データ管理集積管理システムREDCap(以下、REDCap)を用いたWeb研修を実施したので報告する。

【方法】
令和2年度の医療機器研修を同じく医療法で実施がうたわれている医療安全研修とともに実施した。医療機器の内容は、人工呼吸器、除細動器、人工透析、人工心肺(ECMO)、閉鎖式保育器とし、事故事例を含めた安全使用に関した内容とした。期間は12月14日から1月31日までとし、1研修は映像視聴、復習問題、解答解説等で構成され、各自必要な研修のみを履修可能なシステムとした。研修はインターネット環境下でURLおよび、QRコードから医療機器、医療安全の両研修Webページへアクセスが可能とした。

【結果】
REDCapを用いた研修を述べ2200名が参加した。参加時間も今までの集合研修では決められた時間のみしか参加出来なかったが、Web研修にすることで空いた時間に必要な研修が受講可能となった。

【考察】
以前の集合型研修では様々な医療機器をセット化し、1研修としていたため受講対象ではない機器の受講が必要となり効率的ではなかったが、Web研修とすることで必要な研修のみを選択し受講できるようになり、効率的な研修にすることができた。REDCapを用いることで自由に研修ページを構成にすることができたが知識、技術も必要になる。今後必須となるであろうWeb研修の知識、技術を共有していくことが重要であると考える。