The 27th Kinki Association for Clinical Engineers

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一般演題

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循環器③

座長:長谷川 慎一(滋賀県立総合病院 臨床工学部)、木村 優友(奈良県総合医療センター 臨床工学技術部)

[08-04] 不整脈専用室の立ち上げに関して

*片桐 悠介1、澄川 隆1、大山 浩樹1、伊藤 主峻1、宮口 晴菜1、南里 耕平1、倉田 直哉1 (1. 関西ろうさい病院)

【背景】当院のアブレーション症例数は2019年度は596例施行しており数多くの症例をこなしているが、これまで当院のアブレーション治療は専用の部屋がなく、決められた曜日に決められたカテ室で行い、その都度3Dマッピング装置やラボシステムを就業時間前から配置する必要があった。専用の部屋がないため、機器の配置や画面のレイアウトがカテ室や曜日によって若干異なることやケーブルの断線さらに他科の緊急症例により予定の治療が遅れてしまい患者様を待たせることも多々あった。



【経過】

アブレーション専用室を作るにあたり、関連するメーカーと密に連絡を取り、誰が行っても間違いがなく、簡便に用意できる配置・方法を模索した。また、床上にケーブルがあると断線する可能性があるため床下を通し、3Dマッピングケーブル側・ラボ側などトラブル時にも対応できるようになどの工夫を凝らした。結果的に現在は3Dマッピング装置の入れ替えがなくなり、断線やケーブルの間違いもなくスムーズにアブレーションが施行できるようになった。加えて他科の緊急症例が入ることもなくなったため、予定時間内に症例が行われていくようになった。また、3Dマッピングシステムおよびラボの機器は操作室に配置され、臨床工学技士は放射線被曝量が減り、身体的負担が少なくなった。



【課題と展望】
操作室側に機器を設置したことで術者とのコミュニケーションがやや取りにくくなったこと、画面のレイアウトの作成や変更が業務として加わったこと、また多くの機器を手元に集約したため作業する場所が狭くなったことなどが挙げられる。これらを発表当日までに解決し報告、また当院のカテーテル室の工夫や実際を紹介し、今後のカテーテル室を作る予定の施設の一助になればと考える。