The 27th Kinki Association for Clinical Engineers

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内視鏡

座長:大山 寛子(加古川中央市民病院 臨床工学室)、高橋 俊将(京都府立医科大学附属病院 医療技術部 臨床工学技術課)

[12-05] 海外評価機構受審に伴う内視鏡室改修前後の比較・検討報告

*中西 孝次1 (1. 八尾徳洲会総合病院 臨床工学科)

1)目的
海外評価機構受審にあたり、内視鏡室の改修工事を行った為、改装工事前後における内視鏡室の変化について比較・検討を報告する。
2)方法
改修工事前後の内視鏡室の運用を具体例として列挙しメリット・デメリットを検討・評価する。
3)結果
内視鏡室改修工事の結果、
①清潔エリアと不潔エリアの区分けが明確になった。
②内視鏡スコープ準備・回収動線のシングルパス化が可能になった。
③洗浄シンクを始めその他の備品を新規購入出来た。
④スコープの運搬方法を見直すことが出来た。
⑤人員を増員しないと業務が回らない事が増えた。
⑥多岐多様に渡る業務内容に明確なルールを決めることとなった。
4)考察
考察事項は多々あるが、特に変化が生じた事は、清潔・不潔のエリア分けが明確になった事とスコープ運搬動線のシングルパス化が出来た事により感染管理の質が向上した結果、スタッフの感染管理意識の向上に役立ったと考える。
 又、内視鏡スコープ洗浄シンクを新調したことによりスコープ1次洗浄が行いやすくなった。
その一方で、明確なエリア分けを行う事により人員の増員が余儀なくされた。
5)結語
海外評価機構の受審は、多岐多様に渡るルールを決める事、そのルールを周知しスタッフ全員が理解し業務を行う必要がありスタッフには多大な負荷がかかった事実は明白である。
しかし、受審にあたり内視鏡室の改修工事を行う事が出来た為、環境が整い業務に対するスタッフの意識や質の向上が見られたので非常に有益であった。今後も更新審査(3年後)に向けて準備をしていきたいと思う。
 又、当施設はグループの為、臨床工学部会内視鏡WGを通じ、審査機構に対応した施設規模にあったレイアウトの参考図面などの情報発信を行いグループ内の標準化に役立てていきたい。