The 28th Kinki Association for Clinical Engineers

Presentation information

パネルディスカッション

パネルディスカッション2
今、内視鏡業務がおもしろい!

Sun. Oct 9, 2022 10:40 AM - 12:10 PM 第2会場 (Zoom)

座長:古田 朋之(近畿大学病院)、青木 佑司(大津赤十字病院)

[PD2-5] スコープオペレーターのやりがい!

*北本 憲永1 (1. 聖隷浜松病院 臨床工学室)

法令改正され、告示研修を修了するとスコープオペレーター業務ができるようになりました。この業務はまさに、今まで医師が実施していたことを臨床工学技士(CE)が行えるという画期的な業務です。実施している施設がまだ少なく、ハードルは高く見えますが、基本的な手技と解剖、術式を学べば若手のCEでも比較的短期間で学ぶことができます。特に、カメラワークは操作原理とコツをつかむのは若い方の方が上手で、2次元で距離感を早く感じ取れる方が多いです。カメラワークのコツをつかめば、いろいろな診療科で応用が可能で、解剖と術式を追加すれば業務の幅は広がります。スコープオペレーターは回数を重ね、ある程度経験すると、外科医からはとても信頼されるようになります。解剖と術式もある程度予習していれば、やりはじめの業務なので医師からは丁寧に教えてもらえ、解剖の用語も自然と覚えやすくなります。環境は大切で、当たり前のように細かい解剖用語で会話していると、いつの間にか自分が成長していることに気付きます。特に後輩が入ると、不安にしていたころを思い出し、より実感できると思います。
 スコープオペレーターに入ることで、医師への効果も数値や言葉で感じることも重要かと考えます。例えば手術時間がそのまま医師の働き方改革に繋がり、自分の貢献度がそのまま数値になります。そして、その時間で医師が他の業務を行えているということは他の患者さんにとっても診察や治療が早く行え、とても良い結果に繋がっていることが想像できます。また、スコープオペレーターの技術は経験を重ねると医師よりも遙かに優れていること。当院でも外科医が内視鏡外科手術の認定を受ける際は、CEにスコープオペレーターの依頼がきます。まさにCE PRIDEとして今後確立する業務となります。将来は確実に人工心肺操作と同じように医師ではなく、すべてCEの業務に移りゆくこと間違いなしです。