The 28th Kinki Association for Clinical Engineers

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特別講演

テクノロジーと医療の未来

Sun. Oct 9, 2022 1:00 PM - 2:00 PM 第1会場 (Zoom)

座長:久保 哲哉(第二冨田クリニック)

[SL] テクノロジーと医療の未来

*沖山 翔1 (1. アイリス株式会社 代表取締役)

【略歴】
2010年 東京大学医学部卒業
日本赤十字社医療センター救命救急科での勤務を経て、ドクターヘリ添乗医、災害派遣医療チームDMAT隊員として救急医療に従事。
2015年 医療ベンチャーMEDLEY執行役員として、AI技術を用いた「症状チェッカー」やインフルエンザ流行予測システムを開発
2017年 アイリス株式会社創業、代表取締役
国立研究開発法人 産業総合技術研究所人工知能技術コンソーシアム委員、同コンソーシアム 医用画像ワーキンググループ発起人。救急科専門医
2012年Google社のディープラーニング論文以降、人工知能技術がメディアを賑わせない日はありません。技術の深化は著しく、その適応範囲については意見が分かれるものの、我々医師の日常業務に導入されるのも時間の問題という見方が広まってきました。
2020年には、本邦初のAI医療機器(ウイルス性肺炎が疑われる患者に対する胸部CTの異常陰影検出ソフトウェア)が承認され、また米国では既に130品目のAIアルゴリズムが医療機器として国の認可を取得し、現場で利用されています。技術の発展と普及のスピードは予想されていたよりも早く、「医療AIはX年後の話」ではなく、現在進行中の現象となりました。学会や医学誌でも、医療AIの抱える課題やそれに対するアプローチが提案されるようになってきました。
「医療かくあるべき」論については侃々諤々の議論が引き続き医療界でなされてゆくかと思いますが、本講演では医療やAIの思想、目的論を一旦切り離し、AI技術の事例及びトレンドの紹介、そしてこれら技術が内在する特性についての紹介を行います。