MMIJ Annual Meeting 2014

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企画講演

鉱業史

Wed. Mar 26, 2014 1:00 PM - 4:10 PM 第3会場 中セミナー室2 (As301・302)

司会:久間 英樹(松江工業高専)、中西 哲也(九州大学)

1:00 PM - 1:30 PM

[13-01] Iron lumps formed from the ancient copper smelting

井澤 英二1 (1. 九州大学)

司会:久間 英樹(松江工業高専)

鉄器時代は紀元前1200年頃にはじまるとされる。それ以前の青銅器時代の遺物に多数報告されている人工鉄は、銅製錬の副産物であろう(Waldbaum、1980)。古代の銅製錬では過還元により金属鉄が生成し、鉄銅合金となることがある(Craddock and Meeks、1987;植田、1994、2003)。実際の銅製錬スラグに含まれる鉄塊の産状は、鉄器時代のFaynan(Hauptmann, 2007)、古代の長登銅山(吉川ほか、2005)などの報告例がある。また、銅製錬復元実験産物の調査報告(大澤、2008、2013;井澤ほか、2009)からは、鉄銅合金の生成と鉄の分離過程を考察する材料が得られる。今回の報告では、各地の遺跡から廃棄物として多数の鉄塊が出土する場合、銅製錬と精製過程の産物の可能性があることを述べる。

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