13:05 〜 13:30
[22-01] 貴⾦属の分離プロセスの検討
司会:山口 勉功(岩手大学)
貴金属の用途は多様で有り、その回収物の組成、形状、形態はさまざまである。貴金属のリサイクリングは、貴金属含有量の正確な評価が必要であるが、その評価が容易にできないものもある。例えば、酸、アルカリにそのままでは溶解できないもの、貴金属や酸化物ならびにセラミックが混在し、溶解を妨げるようなものが挙げられる。このような場合には、銅、鉄および鉛などの金属を加え、貴金属を含有する回収物とともに高温下で合金化させる。この前処理により評価のためのサンプリングや分離回収に必要な溶液化が行える。この合金化物から銀やベースメタルを分離するために硝酸分金を用いられる。これは、合金化された金属を硝酸溶解することで、銀、パラジウム、白金の一部およびベースメタルが溶解され、残渣側には銀はほとんど残留しないことから、銀の分離が可能となる。残渣には主に金、白金、パラジウムおよびベースメタルが含有され、酸溶解により溶液化されて次工程に移され、各貴金属の分離精製がなされる。本研究では、このような前処理を行った合金からの金、銀、白金、パラジウムの分離、回収、精製プロセスについて検討を行った。
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