14:00 〜 14:20
[22-03] 塩素浸出を⽤いた貴⾦属回収技術の開発について
司会:武部 博倫(愛媛大学)
住友金属鉱山(株)における貴金属回収は、400年前の「南蛮吹き」技術を継承した乾式処理と電解精製を組み合わせたプロセスにより金、銀、白金、パラジウム、ロジウム等を生産してきた。しかし、本プロセスは、有価金属の回収期間が長いこと、プロセスが混在して連続化が困難なために作業工数が多いこと、さらに乾式プロセスに起因する環境リスクを顕在化させないために設備維持費用の負担が大きいことなどの課題があった。これらの問題を解決するため、1981~1984年に新プロセスの原型となる「加圧酸化-塩素浸出法」の研究を行い、1998年よりは湿式精練技術を用いたプロセスへの転換について具体的な検討を開始した。2003年に金回収湿式処理プロセスを導入し、翌年に銀回収プロセスが完成したことで、全工程に湿式精練技術を用いた新プロセスへ転換した。これにより、貴金属の回収期間短縮、作業環境の改善、コスト削減を実現した。この新プロセスである塩素浸出を用いた貴金属回収技術の開発の概要について紹介する。
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