一般社団法人資源・素材学会 平成26(2014)年度 春季大会

講演情報

一般講演

環境

2014年3月27日(木) 09:30 〜 12:00 第4会場 中セミナー室4 (As311・312)

司会:晴山 渉(岩手大学)、里美 知昭(東北大学)、鶴田 猛彦(八戸工業大学)、沖部 奈緒子(九州大学)、鈴木 祐麻(山口大学)

09:30 〜 09:45

[25-01] CCSやシェールガス採掘は深刻な地震活動を誘発する可能性がある

高橋 慧1、藤井 義明2 (1. 北大院、2. 北海道大学)

司会:晴山 渉(岩手大学)

汚染水注入6事例(200~501286 m^3)、地熱回収5事例(塩水、4838~28771 m^3)について、注入体積と誘発地震の最大マグニチュードとの関係を求めた。これと並行して、我が国のM 1.8~7.0の40個の地震についてマグニチュード・深度と最大震度との関係を求め、これらの式から、注入流体体積と最大震度との関係式を導いた。この関係式を米国のシェールガス採掘にも適用できるとすれば、一つのサイトにつき2.69~13.6 Mt/年の水が注入されているので、予想される最大震度は1年間で1.7~2.4、30年間で3.3~4.0となり、社会的に容認される震度を1とすればこれを超える。また、この式が超臨界二酸化炭素の注入にも適用できるとすれば、IPCCにおけるCCSでの世界のCO2削減目標が2050年時点で17%なので、サイトの運転年数を30年と仮定した場合、我が国で発生するCO2の17%を一箇所のCCSサイトに注入すると、予想される最大震度は5.0となり、社会的に容認されない。最大震度を1以下に保ちつつ上記と同じ量のCO2を貯蔵するためのサイト数は2.2万基となり非現実的である。

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