3:00 PM - 3:15 PM
[25-14] Research on the applicability of anaerobic passive bioreactor for acid mine drainage treatment
司会:沖部 奈緒子(九州大学)
JOGMECでは硫酸還元菌(SRB)を含む嫌気性バイオリアクターを活用した低コストの坑廃水処理(パッシブトリートメント)について調査研究を実施しており、酸性坑廃水を対象として現場連続試験を行っている。嫌気性バイオリアクターの主内容物は「もみがら」であり、その他に米ぬか、石灰石が含まれている。処理対象水の水質は、pH:3.5、亜鉛:18 mg/l、銅:8 mg/lであり、カドミウムや鉛も含まれている。平成25年8月から試験を開始し、滞留時間50時間前後で通水しており、冬季にはリアクター内の温度は5°C以下まで低下するが、これまでのところ処理後水中の金属濃度は排水基準を超過することなく安定的に処理が継続し、金属はリアクター内に硫化物として固定されている。本システムの坑廃水処理場への導入課題の一つとして、反応場の温度(低温では処理性が悪化することが想定された)が考えられたが、これまでに一定温度環境(15°C)の室内試験では1年以上処理が継続することを確認しており、今回の現地試験によりさらに低温環境であっても処理が安定して継続する目処が付きつつある。
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