13:10 〜 13:50
[26-04] シェールガス開発に関連した岩盤を「壊す」研究
司会:陳 友晴(京都大学)
シェールガスは新しい天然ガス資源として大きな注目を集めている.シュールガスは最近の水平ボーリング技術の発達,さらには1本のボーリング孔の複数箇所で水圧破砕を行う多段階水圧破砕技術の発達によって,初めて経済的に採掘できるようになった.筆者らの研究グループは, CO2で岩盤を破砕すると通常の水で破砕するより細かい亀裂が広い範囲に3次元的に広がり,シュールガス開発に有利な亀裂が造成される傾向があることを室内実験で明らかにした.一方シェールガスの開発では,頁岩はメタンガスよりCO2を吸着しやすいため,CO2で水圧破砕を行えば水で破砕するよりも頁岩からのガスの放出が増え,かつCO2が地中に留まるため,地球温暖化ガスの地中貯留を行える利点がある.これらのことから,筆者らの研究グループはCO2フラクチャリングをシェールガス開発に用いる技術を開発して海外の産ガス国に提案し,我が国の天然ガス確保の一助とすることを目的にJOGMECと共同研究を進めている.本稿ではこの研究に関連した花崗岩と釧路産頁岩に対するCO2フラクチャリングの試験結果と今後の計画を紹介する.
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