14:45 〜 15:05
[26-06] 周辺環境が変化する条件下での岩⽯の⻑期強度
司会:坂口 清敏(東北大学)
岩石の長期強度評価は,岩盤構造物の長期安定性を確保する上で必須である.長期強度を評価するためには,時間依存性の破壊挙動であるサブクリティカルき裂進展に関する情報が重要である.従来の岩石の長期強度評価は,周辺環境が一定の条件下で行われてきた.しかしながら,長期にわたる工学プロジェクトを考える場合,周辺環境の変化を避けることは不可能である.したがって,環境変化を考慮して長期強度を評価することは極めて重要と考えられる.そこで本研究では,岩石のサブクリティカルき裂進展の測定を基にして,長期強度を評価した.特に,周辺環境が変化する場合の長期強度を評価することにより,岩石がさらされる周辺環境条件の変化が長期強度に及ぼす影響について調べた.その結果,長期強度は,環境変化を考慮した場合でも,変化を考慮せず,き裂進展が最も促進される環境条件下のみで評価されたものに近い値となることがわかった.ゆえに,周辺の温度が変化し,水中環境になることが想定される場合,環境条件が水中で,予想される最高温度に保った条件で評価される長期強度の値が,岩石や岩盤構造物の長期安定性を考える上で極めて重要であると結論づけられる.
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