15:25 〜 15:45
[26-08] 低速⾃転型ノズルシステムを⽤いた⾼圧⽔中ウォータージェットによる地熱スケール除去法の開発
司会:坂口 清敏(東北大学)
原油価格の高騰や地球温暖化への対策として,地熱発電への期待が高まっている.地熱発電所では,地熱流体として蒸気と熱水が混合した気液二相流体を生産し,分離した蒸気により発電を行なっている.分離された熱水は,輸送管から還元井を通り地中に還元される.この際,温度および圧力の低下により熱水輸送管や還元井に用いられているケーシングパイプ内壁に,溶存物質がスケールとして析出する.これらのスケールは様々な問題の原因となるため,操業上の課題の一つとなっている.本研究では,油圧ポンプ型減速機構を有する低速自転型ノズルシステムを用いた,地熱スケールのウォータージェット除去法を開発することを目的として,水温が20 ~ 60 °C,環境圧力が0 ~ 10 MPaまでの水中下において減速機構のブレーキトルク測定実験を行った.実験の結果,ブレーキトルクに及ぼす環境圧力,水温および回転速度等の影響を明らかにし,それらの関係を表す実験式を作成した.得られた実験式は,同様の減速機構を有する自転型ノズルシステムに対しても適用可能であり,様々な使用条件下においてノズルシステムの回転速度を見積もるために有益である.
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