11:30 AM - 11:45 AM
[32-06] Environmental impact assessment of a gold reaching system from precious-metals scrap
司会:星 裕之(日立金属)
現代社会では、工業によって多様な環境問題が引き起こされている。その解決に際しては一面から考察するのではなく、広い視点で影響を解析する必要があると思われる。本研究では工業の一つとして、貴金属含有スクラップからAuを回収するシステムの環境影響を評価した。そのシステムは、スクラップの処理、浸出液製造、Au回収、廃棄物の処理である。Auを溶かす浸出液は王水、シアン溶液、チオ硫酸アンモニウム溶液の3種を比較した。また、スクラップの前処理により浸出液中のAu濃度に差をつけ、濃度の低い方はキレート樹脂吸着、濃度の高い方は電解採取でAuを回収することとし、これらも比較した。MiLCAによって各インベントリデータなどの計算を行い、LIME2を用いて、各工程におけるインベントリデータから被害評価を行い、その影響を円に換算した統一指標を得た。その結果、単一指標ではチオ硫酸アンモニウム溶液の環境負荷が最も低く、次いでシアン溶液、そして王水が最も高いという結果となり、またAu回収においては電解採取の方がキレート樹脂吸着より負荷が小さいことが分かった。
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