10:00 AM - 10:15 AM
[33-05] Pretreatment for the improvement of the gasification reactivity of Lignite
司会:羽柴 公博(東京大学)
近年、低品位な石炭を効率的に利用するための試みが行われてきた。石炭は不均一かつ不連続であり、一つの試料の中に高品位な部位から低品位な部位までが混在している。インドネシア褐炭の粉砕試験の結果、粒度と石炭化には良い相関が見られた。これは高品位な部位ほど粉砕されにくいためと考えられる。TGを用いたCO2ガス化試験の結果、粒径が大きいほどつまり高品位な部位ほどガス化性が低いことが分かった。また、酸処理による脱灰後同様のガス化試験を行った結果、ほとんどの粒径区分でガス化性が向上した。アルカリ金属、アルカリ土類金属はガス化性を向上させる触媒として知られているが、シリカはこれら金属類とシリケートを作り失活させることが知られている。酸処理によって、特にシリカが除去されたことが効果的に働いたものと考えられる。従って、ガス化性を向上させるためには脱シリカが有効である。低品位炭は含酸素官能基を多く含むため比較的親水性が強く、酸化物である石英との差異が小さい。しかし、pH3では石炭のζ電位はゼロなのに対しシリカは負の値を示すため、陽イオン捕集剤を用いた逆浮選がその後のガス化のために有効であると考えられる。
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