グリーンアジアのためのエネルギーおよび資源確保の戦略

[A1-18] 銅鉱山におけるシュベルトマナイトの合成とヒ素固定化への利用（口頭発表）

^○藤村将人¹, 広吉直樹¹, Houngaloune Sengpasith¹, 高篠良太¹, 伊藤真由美¹, Tabelin Baltazar Carlito¹, 澤田満² (1.北海道大学, 2.住友金属鉱山株式会社)

司会:島田英樹(九州大学工学研究院)

斑岩銅鉱床の大規模露天掘り鉱山で生じるヒ素(As)による環境汚染を防ぐ技術を開発することを目的に，ヒープリーチング残液（Fe³⁺，Fe²⁺，Cu²⁺などを含む硫酸酸性溶液）からAs吸着能力の高い鉱物（シュベルトマナイトFe₈O₈(OH)_8-2x(SO₄)_x (1<x<1.75)）を中和沈殿法で合成し，これを選鉱尾鉱から溶出するAsの固定に利用することを考案した。模擬リーチング残液や浮選尾鉱スラリーを用いたモデル実験を行い，シュベルトマナイト合成に及ぼす残液組成の影響を明らかにし，シュベルトマナイトを選鉱尾鉱のスラリーに添加すると，尾鉱から溶出してくるAsを吸着して固定化できることを確かめた。（若手ポスターに発表）