13:00 〜 13:35
[A1-6] グリーンアジアのためのレアメタル確保戦略
司会:沖部奈緒子(九州大学工学研究院)
レアメタルの確保に関する中長期的な戦略を考えるにあたって,供給に関して何が制約要因(ボトルネック)となっているのかを正確に理解することが肝要である.資源量やその資源の偏在性のみを基本情報として机上の議論をしても,意義のある議論にはならない.レアメタルの生産と供給に関するボトルネックについて考えるに当って,考慮しなければならない主な項目は以下の3 点である.
①資源供給制約(Resource Supply Restriction)
②技術制約(Technology Restriction)
③環境制約(Environmental Restriction)
上記の①②③は,独立している場合は少なく,お互いに強く関連している.レアメタルの生産を商業化するには,上記①②③のすべてを解決することが不可欠である.しかし,最近の海底レアアース泥の報道の事例からもわかるように,①のみで議論する事例が多い.ボリビアのウユニ湖からのリチウムの採取・製錬についても,②や③を無視して,①のみ が報道されている典型的な事例の一つである.レアメタルの供給については,資源供給が制約となっている事例よりも,技術や環境がボトルネックになっている事例の方がむしろ多い.本講演では、グリーンアジアのためのレアメタル確保戦略を、これらのボトルネックを考慮して論じる.
①資源供給制約(Resource Supply Restriction)
②技術制約(Technology Restriction)
③環境制約(Environmental Restriction)
上記の①②③は,独立している場合は少なく,お互いに強く関連している.レアメタルの生産を商業化するには,上記①②③のすべてを解決することが不可欠である.しかし,最近の海底レアアース泥の報道の事例からもわかるように,①のみで議論する事例が多い.ボリビアのウユニ湖からのリチウムの採取・製錬についても,②や③を無視して,①のみ が報道されている典型的な事例の一つである.レアメタルの供給については,資源供給が制約となっている事例よりも,技術や環境がボトルネックになっている事例の方がむしろ多い.本講演では、グリーンアジアのためのレアメタル確保戦略を、これらのボトルネックを考慮して論じる.
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