資源・素材2014(熊本)

講演情報

企画講演

石炭等エネルギー開発と利用の最近の動向

2014年9月17日(水) 13:00 〜 17:20 235教室 (熊本大学)

司会:伊藤真由美(北大)

17:00 〜 17:20

[A10-11] バイオメタン生成プロセスに関わる低品位炭の過酸化水素浸漬実験に関する検討

荒牧憲隆, 玉村修司, 清水了, 上野晃生, 金子勝比古 (北海道科学技術総合振興センター幌延地圏環境研究所)

キーワード:過酸化水素, 褐炭, 浸漬実験, 有機物分解, バイオメタン

石炭層においては,世界各地で微生物起源のメタンが検出されている。しかし,それら地下環境におけるメタン生成プロセスについては殆どわかっていない。これらを明らかにすることは,人類が地球規模の炭素循環メカニズムを理解しメタンをエネルギー資源としてより有効に活用するために必要である。しかし,メタン生成プロセスを加速させエネルギー資源として回収するためには,根源物質からメタン生成微生物が利用可能な物質までの分解プロセスが速度論的にボトルネックとなる。著者らは,このボトルネック解消に対し,最も有望視しているのが過酸化水素を利用した方法を採用した。過去の知見から,過酸化水素と低ランクの石炭を反応させると短時間で石炭質量の数10 %(最大で約80 %)がメタン生成微生物群の利用可能な有機物に変換されることが明らかとなっている。しかし,この検討は粒状化した石炭での結果であり,原位置とは異なる環境下での結果である。そこで,本研究では,塊状の褐炭を用いて,過酸化水素水溶液下での化学的指標の経時変化や有機酸生成について明らかにすることを目的とし,実験的検討を行った。

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