石炭等エネルギー開発と利用の最近の動向

[A10-8] 釧路コールマインのメタンガス開発と濃縮利用

^○松本裕之¹, 内田景己¹, 市原義久¹, 鈴木良明¹, 小谷保², 川嶋祥太² (1.釧路コールマイン株式会社, 2.大阪ガス株式会社)

キーワード：釧路コールマイン, 大阪ガス, 白亜紀層, CMM, メタンガス濃縮

   釧路コールマインは、北海道釧路市の東南に位置する、我が国唯一の坑内採掘海底炭鉱である。石炭の採掘は、新生代古第三紀の春採累層を対象としているが、随伴ガス（ＣＭＭ）としてメタンガスを回収している。また、その下位に堆積する白亜系岩盤層内から、メタンガスが湧出しており、その回収技術の開発を目指して、調査・研究が進められている。しかしながら、ＣＭＭは、濃度が３０～４０％と低濃度で、しかも変動するため、利用が限定的である。そこで、昨年度まで、ＣＭＭを対象に、濃縮技術の開発を大阪ガスとの共同研究にて推進してきた。 本論では、昨年度、経済産業省資源エネルギー庁の補助金にて実施された、ボーリングによるメタンガス開発、および、ＣＭＭを対象とした濃縮技術について、その概要を述べることとする。